『クアオルトって何?』という疑問から、クアオルト健康ウォーキングに参加してみました。
『クアオルト』というのはドイツで行われている健康づくりの形の一つなんですよ。
- 地形を利用した戸外の運動
- 風などの気候を使って体の表面を冷やす
このふたつを使っておこなう『冷たくさらさら』『がんばらない』がキーワードのウォーキングなのです。
いったいどんなウォーキングなのか、ここからは私が実際に体験してみた感想をご紹介しますね。
クアオルト健康ウォーキングに参加してみた感想
今回私が参加したのは関市クアオルト健康ウオーキング講座・安桜山まちめぐりコースです。
関市の中心部3.15㎞を約3時間かけて歩くんですよ。
コースでの標高差は74m。
市内では誰もが知っている安桜山にも登っちゃいます。
スタート前の準備
関市クアオルト健康ウオーキングの持ち物は、
- リュック
- 体温調節しやすい服装
- 歩きやすく滑りにくい靴
- 雨具
- 飲み物
- タオル
です。
「ほんのご近所巡りのコースなのに本格的な持ち物だなあ」
ドキドキしながら集合場所の関保健センターに向かいました。
保健センターには、親御さんと一緒の小学生からシニアの方まで幅広い年齢の方たちが集まってこられていますよ。
それぞれに血圧計とゴルフのスコアカードのような用紙を渡され、ガイドの方からクアオルトの簡単な説明をいただきます。
「まずは平常時の血圧・心拍数を測り用紙に記入してくださ~い。」
血圧って測ると思うだけで緊張しますよね。
(よかった!まずは正常値!)
続いてみんなで一緒にストレッチです。
体を伸ばすと、もうこれだけでも気持ちいいですよね!
私たちが参加したのは1月。
まだまだ朝の空気が冷た~い中、さあ出発ですよ~~!
歩くスピードはゆっくりめ
最初は街歩き。
ガイドの方を先頭に川沿いの遊歩道をみんなで歩きます。
年齢層が幅広いことと負荷をかけないで歩くことが目的であるためからか歩くスピードはゆっくりめなんですね。
まるで小学校の遠足みたいで、子供に戻った気分になりました。
30分ほど歩くと最初の心拍数チェックポイントの公園に到着です。
クアオルトでは時折心拍を測るポイントがあるんですよ。
ガイドの方がお声がけしてくださり、みんなで心拍数を数えます。
ガーーン!けっこう多い!
平坦なコースをゆっくり歩いただけなのに思ったよりも心拍数は上がっていました。
もっと気を付けないといけませんねぇ。
測り終わると各自カードに記入です。
お友だちとも見せ合ってみると同じような高めな結果でしたので、お互いにちょっと安心しましたよ。
登り階段どうする?
15分ほど進むといよいよ安桜山の登り階段前に到着で~す。
いつもなら勢いに任せてトントン登る階段ですが今日は心拍数を上げないようにしなくては…
落ち着いて一段一段慎重に登ることにしますね。
階段上の広場に到着すると、またここでも心拍数を測りますよ。
心配しながら数えると…
やっぱり目標よりも高めでがっかりです。
ふだん気にしていない心拍数に振り回されっぱなしです。
高いところからヤッホー
ここでガイドの方からちょっとしたリクレーションのご提案がありました。
「この広場から関市の街並みや山々がよく見えていますよね。
みなさんで向こうの山に向かってヤッホーと大きな声をだしてみましょう」
安桜山の広場からの景色はこのように広々としているんですよ↓
あの向こうの山に向かってヤッホーなんですね。
ガイドの方によると、このヤッホーはただのリクレーションではなく大声を出すことで深呼吸の効果もあるとのこと。
そうお聞きすると、なおさら大きな声を出したくなりますよね。
5・6人ずつ前へ出て
「ヤッホー!」
向こうの山にこだましていくのが聞こえます。
私も負けずに
「ヤッホーーーー!!!」
大きな声を出すと、私もお友だちも楽しくなって笑ってしまいました。
ここまでの疲れが一気に吹き飛んで行くようです。
体も心も一休みできたところで、次の心拍ポイントへ出発ですよ。
さらに山道が続きます
ここからは山道のコース。
足をとられそうなデコボコが続いていますよ~。
心拍数も上がってしまいそうで心配です!
参加者のみなさんもキャーキャー声をあげて楽しみながら進んでいらっしゃるご様子でしたよ。
呼吸を整える暇もないまま、山の中でのチェックポイントに到着してしまいました。
袖をめくって手首の脈を触ってみると、案の定激しくドキドキドキドキ!
ガイドの方の合図でみんなで脈拍を数えると…
「やっぱり⤵」
私の心拍数は目標値よりもかなり大きくなってしまいました。
まわりの方にもお聞きしてみると、やっぱり同じく高い数値の方ばかりのようです。
結果はよくないのにどなたもお顔は笑顔。
わたしもお友だちもあまりのひどさに大笑いしながらカードに記入です。
お隣りのシニアご夫婦も笑っておられますよ。
心拍を気にしてばかりのウォーキングでしたが、こういう時のみなさんの笑顔のおかげでホッとできました。
帰り道はリラックス
山道はここまで。
この先は関善光寺参道の階段を転ばないように気を付けてゆっくりと下りま~す。
善光寺下の公園ではトイレ休憩の予定もありますよ。
休憩の後は保健センターへの帰り道だけです。
もう心拍チェックポイントはありません。
安心していつものペースで歩いちゃいま~す。
今日初めてお会いした参加者さんともお話しさせていただくと…
シニアご夫婦はリピーターさんだとのこと。
私もぜひまた参加したいなって思いました。
いろいろお話をしながら保健センターまで戻って、クアオルト健康ウォーキング終了です。
クアオルトの魅力のポイント
ガイドの方によると、クアオルトは通常のウオーキングに比べて運動効果が2倍近いとのこと。
クアオルトのとても大きな魅力のポイントです。
ここからはそれを実践するために大切なふたつの方法をお話ししますね。
心拍を上げない歩き方
大切なことの一つめは心拍数をコントロールすることです。
心拍を上げすぎないように歩くためには、その時の自分自身の体調や体力に合わせて歩くスピードを変えていくといいんですよ。
実際に体験してみると、平坦な道も階段や上り坂も一定の心拍を心掛けたウオーキングはとってもむずかしかったです。
ついついスピードが上がってしまうんですよね。
けれどいつもとは違う歩き方を体験できることこそがクアオルトの魅力!
ペースをコントロールしながらのウォーキングにもぜひ挑戦してみてくださいね。
ガイドに従って歩くこと
もう一つ、ガイドの方に従って歩くこともクアオルトの運動効果をあげる大切な方法です。
普段の気ままなウォーキングとは違ってガイドの方に歩くペースを作っていただくのです。
さらに途中途中でお声がけいただけるので服装にも気を配ることができるんですね。
ガイドの方によると、体の表面をやや冷え程度にしておくことも運動効果を増やすための大切な要件と教えていただき驚きました。
- 袖をまくる
- 首元を開ける
こんな工夫で汗を蒸発させて運動効果をあげられるなんて思いもしませんでした。
ちょっとした気遣いでクアオルトの魅力倍増です!
クアオルトの楽しみ方
ここからはクアオルトの健康効果だけではない私が感じた楽しみ方をご紹介しますね。
季節ごとの景色を楽しむ
今回は寒い季節の参加でしたがクアオルト健康ウォーキングは一年中行われているんですよ。
このまちめぐりコースの道沿いでは
- 春は川沿いにいっぱいの桜でお花見ロードに変身
- 初夏ならば山道は気持ちいい木陰の休憩場所に
- 秋の山はガサガサ葉っぱを踏みしめる音を楽しみながら
こんなふうに楽しむと、どの季節に参加してもはずれなしですよね。
ゆるやかな山道を楽しむ
普段ひとりでは山道を行く機会ってなかなかありませんよね。
枯葉を踏む音を聞きながら歩くのは、とてもワクワクしてしまいました。
山道コースは、山の中を走り回って育った私にはとても懐かしい経験になっていたんですよ。
自分では選ばない山あり谷ありのコースってとっても楽しかったです!
また関市では、
- 「安桜山まちめぐりコース」
- 「板取株杉の森コース」
とふたつのコースがあるんですよ。
季節とコースを変えて、ぜひまた参加したいと思います。
まとめ
『冷たくさらさら』『がんばらない』がキーワードのウオーキング、クアオルト。
服装の調整や心拍数の制限で2倍近い運動効果を上げるなど魅力もたっぷりです。
とってもお手軽なのに非日常的なウォーキングになること間違いなしです。
今回はクアオルト健康ウォーキングについて
- 参加してみた感想
- クアオルトの魅力
- その楽しみ方
をご紹介しました。
クアオルト健康ウォーキングは全国各地の市町村で定期的に行われているんですよ。
具体的な実施地域は→こちらから
あなたのお住いの地域でも導入されているのならばぜひ参加されることをおすすめします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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